駒大苫小牧、選抜大会辞退へ

 とても残念で哀しい事件です。まず卒業直前の3年生部員の無神経さに腹が立つ。別に酒を飲むなとはあえて言わないが、去年の暴力事件のことを考えたら次に何か不祥事が起きたら出場辞退が避けられないということも考えられなかった彼らの自覚の無さがとても哀しい。後輩のことを考えたらより一掃慎重な行動が求められたのは言うまでもないことだ。

 もう一つ哀しい点は連帯責任が未だ高校野球界で常識化している点にある。問題なのは問題を起こした本人たちであり、補導されたことでそれなりのペナルティが課されるのは当然だし、進学後の活動にも影響及ぼす必要があるだろう。それくらい本人が軽はずみな行動に対するペナルティを考えさせないといけない。


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 選抜大会を事態する必要性は全くない。大会辞退を正当化する人たちは「教育的見地で」「学校・部としての責任を果たすべき」と主張しているようだ。
まず教育的見地とはなんだろう?何が解決するのだろう?反面教師というメリットを挙げる人がいる。つまり不祥事起こしたらこんなひどい目に合うよというメリットがあるようだがこれをメリットと言わない。こんなことがまかり通ったら軽犯罪でも死刑にしたら犯罪がなくなるといっているようなもの。要は、犯罪に対して重すぎる罪は無意味。
また学校・部としての責任を果たすという意見に対しては、これも同じで謝罪会見でもすれば済むかどうか、辞退までする必要があるかどうかである。
辞退を支持する人たちは辞退にする具体的な意味をきちんと説明すべきだろう。

私自身はきちんと問題を起こした本人たちが厳しい処分なりペナルティを課されるべきだが、連帯責任による「大会辞退」は行き過ぎだといいたい。

日本はまだまだ個人が尊重されず相変わらず集団が尊重される社会ともいえる。