秋季大会2日目

20日は成田対習志野をはじめ好カードが各球場に散らばることになりファンとしてはどこの球場に行くのか迷った。結局、専大松戸の上沢目当てに八千代球場に行くことにした。実は八千代球場に行くのは初めてなのだが東洋高速鉄道の八千代中央か村上駅から徒歩で行ける距離ということでここも比較的便利。あと自宅から短い時間で行けることも再確認できたし今後は観戦しにきたい。八千代中央駅で降りてみたけどまさに新興住宅地で新築マンションが建ち並ぶ新しい町という感じ。

黎明00030101-5H11
東学01210242-12H13

第一試合は千葉黎明東京学館。スコア見ての通り点の取り合いとなった試合になったが、両チームともにエラー自体は少なかったので見応えある内容だった。結果はコールド試合になったけど実力差は点差ほどなかった印象がある。ただ、東京学館の4番原の打力は突出していた。2三塁打二塁打に数忘れたけどヒットと大当たりでこの打線に大きな柱があるかどうかが決め手となった感じである。東京学館のエース糸川は一年ながらも長身で本格派の投手で、来年以降化けたら面白い存在になるかもしれません。千葉黎明の一年エースは球速では負けていたけどまとまりがある印象。

市船100110070-H11
専松005003001-H11

 第二試合の市立船橋専大松戸は凄まじい試合となった。専大松戸の先発は一年エースの林田でスライダー主体の投手。ただコントロールが悪く無駄な四球が多く安定しない。5回から2年生投手土屋にスイッチしたがまあ普通の右腕かな。正直長く投げさせたら打たれそうな印象だったのですでに投球練習開始してた上沢への早めの交代が予想された。しかしなかなか交代しない。結局8回につかまり、満塁から走者一掃の三塁打、さらに四球などでランナーをためて満塁から逆転ホームランを打たれ一気に試合を決められてしまった。その逆転ホームラン打たれた後に上沢登板という何か後手に回った交代のタイミングとなった。8回二死で8-6になった時点で交代すべきだったと思う。もちろん上沢の状態をうかがい知れない外部の人間にはわからない事情があったのかもしれないが、上沢の実際のピッチングをみたらやはり交代すべきだったと思う。次の攻撃が投手から始まる打順だったのも決断遅れた理由なのかもしれないがあれは攻撃よりも失点を防ぐことを重視すべきであっただろう。少なくとも上沢の球威であればホームラン打たれる可能性は極めて少なかっただけに残念な結果となった。ただ、専大松戸の1年生選手のポテンシャルの高さは今後も注目でしょう。上沢だけでなく野手にも有望な選手が多く確認できただけでも観戦しにいったかいがあった。
それに対して勝ったものの市立船橋には見るべきところがなかった。投手もいまいち、守備も?なところがあったし今のままでは難しい印象。

いよいよ秋季大会始まりました

9/19からいよいよ千葉県秋季大会が始まった。まだ1回戦という段階で拓大紅陵と稲毛が対戦するというので袖ヶ浦球場まで行ってきました。JR袖ヶ浦駅から徒歩10分程度のところにあり電車で行く人にも便利です。売店はなかったので途中にあるローソンとセブンイレブンでドリンクや食べ物を買い込んだ方が良いでしょう。

紅陵000100100-2H9E0
稲毛00000030*-3H6E1

 紅陵の先発はエース加藤でなく右腕本格派の浅野、稲毛はエース石田でした。球速は浅野、キレは石田が上回っていましたね。ただ石田がコントロールがいまいち。そして内野を含めた稲毛の守備もいまひとつ。四死球と内野安打だけで15人以上は出塁していた。それで2点しか取れなかったのが後々響く形となった。ランナー出るけどタイムリーが出ない。9安打の中でクリーンヒットは3本位だったことも考えれば打線は石田を打ててなかった。逆に稲毛は数少ないチャンスを見事に得点に結びつけた。7回も一点返してなおも二死ながらランナー2人で紅陵加藤を引きづりだして四球、そしてタイムリーと効率良い攻撃だった。
 スコアをみれば紅陵は勝てた試合を落としたみたいに見えるが、内容はそうでもなかった。攻撃でのミスの続出は酷かった。特にバックネットスレスレのファウルフライで1塁ランナーが飛び出したままでダブルプレーになったり、ライト前タイムリーでライトが球を取った時には二塁ランナーはまだサードを回る直前というタイミングで三塁コーチャーは「行ける」と判断して暴走させたあたりは逆の意味で唸ってしまった。その暴走は結果的にはライトの暴投で生還したがあくまで結果オーライ。当然三塁コーチャーはベンチ帰ってからコーチから怒鳴られて交代させられてた。
 今年の夏にはあれよあれよという感じで決勝まで進出したが、その時の勢いはまったく感じられなかったというのが今日の拓大紅陵の印象でした。

 次に秋津まで移動して西武台千葉と千葉商の試合を観戦した。八千代から秋津までの移動はほぼ1時間かかる。
試合は両チームともにエースが先発。7回まで西武台千葉が5-0とリードしていた。西武台千葉のエース左腕も普通の投手でしたが、千葉商も打てる雰囲気がなかったので途中で帰ったのだが、それがいけなかった・・・。結果は千葉商業が7点取って逆転勝ちしたとか。本当に高校野球は展開が読めないというのを改めて実感した。

観戦四日目最終日

農大二高0100000001-H12E
青森山田0010000000-H6E

両エースの投げ合いは見ごたえあった。農大大金星!
あと、農大二の応援がオリジナル性溢れていてとても良かった。大根踊りも炸裂してた(笑

帝京203000000-5H11E1
敦賀000000010-1H8E0

帝京エースはMAX147出してた。最後のひとりだけ投げた一年生伊藤も同じくらいだしてたのには驚かされた。一年であれだけ球速が出るということは近い将来150以上出せる可能性を大いに持っているだろう。ガタイも良かった。

九大000100002-3H6E2
樟南001000000-1H4E1
九国大らしく本塁打で勝ち越し、そのまま勝ち上がった。

明豊と西条は八回まで観戦した。スコアは4−0で明豊が西条のエース秋山を捉えての勝利となった。

あっという間に観戦四日間は終わった。これ以上長くすると住んでしまいそうだからこのくらいにしておいたほうが良さそう(笑

観戦三日目

聖光学園100002000-3H6E1
PL学園20100300*-6H9E0

PL学園の打線はレベル高かった。聖光のエースも好投手だったが打ち崩したのは凄い。PLが勝ち越した回は聖光サードの一塁悪送球から始まっただけに守備力の差が出た形。

明桜200000000000-H10E4
石川000110000001-H9E2

八回から日本航空石川が好投のエースを交代、裏目に出るかと思ったが。
最後明桜の守備の乱れは残念。

日本文理000001120-4H11E1
寒川高校00100200*-3H8E1

特になし


華陵000000000-0H5E0
松南000000001-1H4E0

両チームともに守備もよく締まった内容のいい試合になった。華陵エース安達が138、松南エース崎田が142前後のストレートを中心にした見ごたえある投手戦になった。また応援団も華陵駒大苫小牧、松南が横浜に似た感じで雰囲気を盛り上げていた。守備も好プレー多かったし、最後の松南のサヨナラホームランも凄かった。あらゆる意味で野球の面白さが凝縮されたナイスゲームでした。

観戦二日目

一日3試合で初戦に智弁和歌山が出る他は有名校がでない組み合わせだったので観客の入りもどうかと思ったが予想以上の観客の入りとなった。やはり不況の影響なのだろうか?

智弁001001000-2H7E0
滋賀000000000-0H2E0

智弁立ち上がりこそピンチ招いたが尻上がり。危なげなし。ただ智弁はバントできなかったのは今後の課題。滋賀学園のエース棚上はよく投げた、ただ最終回の上位打線なのに代打攻勢は不可解だった。

鳥取城北000001101-3H10E4
札幌第一01002201*-6H9E2

両軍ミス多すぎ。ホームラン追ってフェンスに激突した鳥取城北のレフト一針君のファイトは凄かった。

山梨学院002000040-6H7E5
県岐阜商71104100*-14H18E3

県岐阜商の猛打しか印象がない
山梨学院気の抜けたエラー多い。一三塁で正面の強いあたりでバックホームしない。負け方にも負け方がある。

聖地甲子園での観戦、第一日目

朝一番の新幹線で大阪入りして甲子園に到着した。いつものように新幹線はグリーン車だったが空いていた。帰省のピークとはとても思えない。自由席はそれなりに混雑していたのだからグリーン車が空いているのは不況の影響みたいだ。ただ新大阪駅での乗換を間違えてしまい予定よりも遅れての甲子園到着となった。

東北8-2倉敷商
すでに試合が始まって5回での到着。すでに東北が大量リードしていた。倉敷商八回一死満塁で一点止まりとなったのが響いたのかもしれないが、力の差はかなりあったといわざるをえない。

徳島北000000000-0H4E4
日大三00011000*-2H3E3

両軍あわせてエラー7からわかる通り締まらない内容の試合だった。日大三の守備がこれだけ乱れたのは意外だった。

都城401000000-5H11E1
聖望000000001-1H1E1
都城商業打線爆発。予想以上の大差がついた。また都城商アルプスに東国原知事が登場したのにはびっくりした。あれでスタンドが騒然となった。試合そっちのけで県知事の写真を取ろうとしていたのは笑えた。

熊本工2001000010-H12E2
三重高3000000011-H14E1

素晴らしい試合となった。特に印象的だったのは三重のバッターのバットコントロールのうまさ。途中で追加点取れなかったので相手に食いさがれたが今後も注目したい。投手は継投しかないみたいだけど。あと、守備の好プレーが目立ったのがよかった。特に9回に熊本工に勝ち越しされたライトへのぎせいフライだがあれはファインプレーで抜けていたら大量点の可能性もあった。それが勝因の一つだった。9回以降のスタンドの盛り上がりはものすごかったな。ナイスゲームでした。

八千代東が千葉大会を制す

 10日から始まった千葉大会もついに26日に決勝戦を迎えた。千葉マリンは13:00試合開始にも関わらず10:30には開門していたみたいで、11:00頃に到着した時にはすでにかなりの観客が入っていた。試合開始の時には内野席は二階も含めてほぼ満員となり試合開始して早々に外野席を開放したほどであった。対戦カードによってはプロ野球よりも客の入りはいいのではと思う程。

八千代東400000001-5
拓大紅陵012010000-4

 先発は八千代東がいつものように村上なのに対して拓大紅陵は11番加藤。とはいえ柏井戦で加藤を見ているけど決してエース海野に劣る投手というわけでもないので決勝戦を任せられても不思議ではなかった。が、今日はコントロールがバラバラで立ち上がりから非常に不安定だった。その立ち上がりを八千代東がうまく攻めて4点を先行して主導権を握ったのは大きかったと言わざるをえない。特に3点目のタイムリーがポイントだったように思える。ライト前ヒットだったが大きくはずんで拓大紅陵のライトの頭を越してしまい結果的に三塁打にしてしまったところだ。次に着実にスクイズを決められ4点目を献上したのが最後まで響いたのではないだろうか? 一方連投が続く八千代東のエース村上は辛抱強く投げ続けたものの、拓大紅陵打線も活発でツーランを含めて5回には同点に追いついた。ただ村上の凄さは同点に追いつかれてから安定したピッチングとなったこと。これで拓大紅陵へ向きかけた流れを止めた。連投の疲れや決勝戦という重圧の中で凄いことだと思う。そして最終回、八千代東高橋のセンター前タイムリーで勝ち越したあたりのスタジアムの盛り上がりは最高潮^^。あの雰囲気は決して忘れられないくらい、月並みの言葉でいえば「しびれた」です。拓大紅陵も最終回反撃して二死ながらも一二塁と長打が出れば逆転サヨナラまで攻めたてるが最後のバッターがライトフライに倒れて万事休す。拓大紅陵にとっては初回のライトの守備が痛かった。最終回のセンター前ヒットも弾んだあたりをうまく取れずにライトがとることでバックホームが遅れ二塁走者の生還を許してしまった。外野の守備での微妙なズレが響いてしまった。そして先発加藤の不調で前日完投したエース海野が計算よりも早く投入せざるをえなくなってしまったあたりが誤算だっただろう。

 両チームともにノーシード、八千代東はノーマーク気味とかいわれているが昨秋は県ベスト4のチームだということ。むしろ拓大紅陵の方が昨秋や今年春季大会での成績を考えれば拓大紅陵のほうがノーマークといえただけに、ここまで勝ち残ってきたのは素晴らしいと思う。最近になって千葉経済と木更津総合、そして今年になって習志野が強くなった陰で拓大紅陵の不振が際立っていただけにこの復活は個人的にはとてもうれしかった。決勝戦で先発した加藤はまだ2年生、次の新チームではおそらくエースを任せられるだろう。新チームにも期待したいところである。

 八千代東はエース村上の安定さが大きな武器だが、それだけのチームではない。4番上條をはじめて前後を打つ打者も好打者。準決勝までのチーム打率が.186ということがクローズアップされがちだが、準決勝と決勝はいずれも二桁安打でつながりのあるいい打線と思う。甲子園でも彼ららしい試合をやってほしいと思う。