WBC、日本準決勝進出!

 誰もが諦めかけていた日本の準決勝進出が決まった。メキシコに感謝したいです。19日の準決勝の相手はまたまた韓国・・・・。また負けようものなら3連敗になるので絶対に勝って欲しい。

 ただ、気になったことがひとつある。たしかにイチローを中心にチーム一丸になって結束力は高まっているわけだが、チームの戦術がほんとうにトーナメントのような戦い方をしてない点が気になる。

 それは「送りバント」である。米国戦では誤審ばかりが焦点に当てられているようだが、意外と語られてないのがバントに関する両チームの姿勢の違いだ。米国チームはなりふり構わず、あのジーターなどもしっかりとゲーム序盤からきっちりと送りバントをしていた。それに対して日本チームはそうした姿勢は感じられなかった。バントをしてもいわゆる「自己犠牲」に徹したバントがみられなかった。3番打者だから打たせようかバントなのか徹底してなく中途半端だったのは否めなかった。

 確かに米国戦は厳密にはトーナメントでない。でも、負けたら間違いなく不利になる短期決戦では「日本シリーズ」以上にトーナメント並みの戦術が必要だろう。

 明日19日の韓国戦も戦術を徹底して戦って欲しい。もし負けたら準決勝までいったことは評価されないと思う。第2クール以降1勝3敗では日本野球を世界に知らしめるには程遠いから。おまけに韓国に3連敗は許されないだろう。すごい雰囲気での試合になることは間違いない。

(追記2006/3/19/5:23)
 何度考えても、今日の韓国戦で勝つか負けるかで「天国か地獄か」の分かれ目になるだろう。
 勝てば全勝だった韓国を打ち破ることになり、たとえ決勝で負けたとしても素晴らしい「結果」を残したということになる。
 負けたらどうだろうか?韓国に3連敗、米国ラウンドでは1勝3敗ということになれば極端でなく「負け犬」のような惨めな印象しか残らない。そしてヤンキースの松井に対するプレッシャーが強まるかもしれない。「なぜ出なかったのか。他のヤンキースの選手は出ていたじゃないか」という批判も出てくるだろう。誤審問題も再燃するかもしれない。
 以上は日本が今日勝てば全て解決する。勝つしかないだろう。そんな雰囲気を選手は当然ながら感じながらのプレーになる。それでも勝つというのが国を代表したチームの宿命。負けてもよくやった、ということは今回許されない雰囲気を感じる。