落合監督の投手交代の采配について

 見事日本一に輝いた落合中日であったが、その日本一を決めた日本シリーズ第五戦での投手交代を巡り賛否両論となっているらしい。先発山井が八回までパーフェクトに抑えており、そのまま最終回を三者凡退にすれば日本シリーズでの完全試合の可能性があったにも関わらず、あえて抑えのエース岩瀬に交代した采配についてである。私は勝負だけにこだわった単純な采配ではないと思う。あの試合は今シーズンの集大成の意味合いも相当あるのではないかと思っている。その意味では豪華なリリーフ陣による継投で勝ってきた「勝ちパターン」で勝ち残ってきたわけだから、その意味では当たり前の交代だと思う。あれが山井でなくエース川上なら続投もあったのかもしれないが、エースでもない投手であればやはり「継投で勝つ」というのはもっとも中日らしい勝ち方を象徴しているし、そのらしい勝ち方で日本一を決めるというのもひとつのやり方であって、決して批判されるべきことではないと思う。完全試合を見たいファンもいたのかもしれないが、日本シリーズはチームの勝利が最優先されるべきだろう。ましてや1点差の試合なんだから、逆になんであの交代に目くじらたてて批判する意味がわからない。万一、負けたから北海道での試合になるんだから名古屋で確実に決める作戦を取るのは当然のことだろう。