亀田、疑惑のチャンピオン

 8月3日、皆さんもご存知と思いますが亀田が疑惑の判定勝ちにより世界チャンピオンになった。1ラウンド目にノックアウトされ、その後は持ち直したらしいが誰の目にも判定負けという内容だったらしい。自分はあまりボクシング自体に興味ないのですが、通っているジム内でテレビがあったのでちらちらとは見ていた。これまでの試合と違い圧倒的な感じは全くなくコツコツと、そしてクリンチしたりする軽量級でよくありがちな試合内容だったように思えた。判定は判定として勝ちは勝ちだとは思う。誰もが感じた「なぜ?」という印象も持たざるを得ない内容だった。もちろんこれまで早期にKOするパターンだったので、早々にダウンをもらいプロ初の長期戦に突入して最後まで持ちこたえたのは素晴らしいと思う。でもさ、彼にとって一番の魅力は

 KO勝ちが当たり前で圧倒的に強い。そして日本人離れした強気の発言・パフォーマンス。

だったはず。それにマスコミも食いつき一般の人の関心も呼んだのだと思う。しかしこの試合内容では圧倒的に強いからは程遠い。ましてやこんなんで「父親のボクシングを世界に示せた」とコメントしたり、その後の強気のコメントについても聞いてて情けなくなる。まさしくプロパガンダを聞いているようだった。誰かに言わされているのか知りませんが、勝ったからええやろ、という態度が亀田親子やボクシングジムの会長さんからも出ていた。その辺は大部分の人は反感持ったことだろうな。特にジム会長さんが「あんな高視聴率取れる人、他にいますか?」といったあたりは呆れたなあ。次戦となる防衛戦にも世間の注目は集まると思いますが、自分的にはもういいやという感じですね。亀田兄は圧倒的な強さを世界戦以降も続けていかないとキャラクター的には短命に終わるだろうね。もちろん防衛戦を意外にも圧倒的な強さで勝つかもしれないがそんな甘いもんじゃないだろう。本当に圧倒的に強ければ、先日の試合でも結果を残せたはずだ。
これが普通の選手なら次の試合がんばれといえるだろうが、亀田兄にはとてもいえない。圧倒的な強さを見せられなかった弱みを見せてしまった以上、キャラクター的には終わった感がある。さらに不満なのが全ての彼のキャラクターの源泉は「圧倒的な強さ」にある。それなのに試合前にテレビに出たり、取材やらイベントに出ていたよなあ。他のボクサーがあんなことしないだろう。ましてや世界レベルの選手ならね。何度か防衛したらいくらでもマスコミに積極的に出ればいい。露出度高めてボクシング界に注力したらいい。でもチャンピオンになる前から明らかに露出しすぎた。他の選手は100%、それどころか120%以上人生かけてきている。亀田兄、つうか関係者はボクシングを舐めていたんじゃないか?とにかく彼等を応援する気にはなれません。