千葉県予選第3日目、成田よもやの延長

maconn2008-07-13


 昨日に引き続き千葉マリンでの観戦となった。予選序盤で千葉マリンで行われるというのも今年が始めてではないかな?少なくともここ2、3年は開幕戦こそ開会式当日ということで千葉マリンで行われていたものの、開会式翌日からは千葉マリン以外の球場を使い、予選終盤になって千葉マリンの使用というのが普通であったような気がします。観客側としては設備が整備された球場というのはありがたいとは思います。で、13日は秋津の第1試合千葉商と流通経済大柏を見てから千葉マリンに行こうか迷いましたが結局秋津には行かずに直接千葉マリンに行きました。

船橋北000010000-1H2E2
千葉西10200000*-3H6E1

 エラーは出たものの、その印象は残らない好ゲームとなった。特に千葉西のバントが実にうまい。ほとんどを完璧なバントを決めていた。そして投手も良い。先発のエースよりも二番手に出てきた小岩井という2年生投手は六回から登板したがヒットを打たれてなかったと思う。先発3年生投手がまだ1失点でリードしている段階での投手交代ということでこの2年生投手は監督からそれなりの信頼を得ているのだろう。

沼南002000310-6H8E2
若松200000001-3H6E3

 沼南が若松を撃破した。若松がいきなり2失点した時にはどうなることから思ったが2回以降は若松打線を抑え込んだ。若松にとって痛かったのが3番門脇の退場かもしれない。それまで先制の三塁打を含む2安打と大当たりだったが第三打席で足を痛めたのかつったのかわからないが足の故障で退場。この第三打席の途中で足を痛め治療で数分間かけて無理して出場し、見事ヒットを放つが一塁まで走るのがやっと。臨時代走が出たものの、結局次の守備につけずに退場。最後の応援団への挨拶も一人では歩けない状態だった・・・。若松が初戦負けとは少々意外な感じもしたが、沼南がいいチームなことも確か。エラーはあったものの、好プレーが随所に出ていたし高校野球らしいチームともいえる。

館山00000001001-2H7E0
成田00010000002-3H12E1

 さて成田の登場であるが試合前にまずびっくりさせられたのが全校応援。なんでも初戦の全校応援は毎年のことだそうで、千葉マリンの応援団席に入りきらずに1部が外野席に座っていたほどの人数だ。これだけの人数の応援ではさすがに迫力がある。序盤からチャンスの連続で盛り上がる応援団だが、なかなか得点に結びつかない展開が続く。4回に先制するも1点のみ・・・。先発安村も序盤こそヒットを打たれピンチもあったものの、尻上がりに調子が上がっていき7回終了時点で1-0。特に七回は1死一二塁から二死満塁まで攻めたてタイムリーが出たら一気に試合が決まるチャンスも活かせず、嫌な展開に・・・。そして8回に1死からあえて送りバントさせて二死二塁にした後、タイムリーが出て館山総合が同点にされ、そのまま延長戦に・・・。そしてまず点を取ったのが館山総合であった。一死一、三塁から三塁線への高いバウンドのゴロ。ファウルかフェアーか微妙な位置で、当たりからしてフェアーなら三塁走者が楽にホームインできるタイミングで、審判の判定はなんと主審と線審で分かれてしまった。主審がフェアー、線審がファウルのジェスチャーでスタンドの観客もざわざわとしていた。近くで見ていた線審よりも主審の判断が優先され館山総合のホームインが認められた。その瞬間の成田バッテリーのがっくりとしたポーズがいまだ忘れられないなあ。本当に追い込まれていたんだと思う。だがドラマがさらに待っていた。実に嫌な流れで迎えた延長11回裏、成田は先頭打者が抑えられてしまう。この時、成田負けるかなと思ったがそうはならないのが高校野球のすごいところだ。次の打者が意地の左前ヒット、そして一塁線の二塁打であっという間に一死二三塁で一気に逆転サヨナラのチャンスになった。ここで強い当たりの内野ゴロで、三塁走者はホームに突っ込むがタイミングが完全にアウトだったが、ここで捕手が落球してしまい同点になってしまう。内野からの送球は悪くなかったので捕手にとっては悔しいプレーとなってしまった。次が武藤だったがバッテリーは勝負を挑むが右中間のサヨナラ打を打たれて万事休す。本当にすごいドラマチックな試合だった。館山総合にとっては満点の試合運びだっただろう。最終回は残念なプレーもあったが11イニングで3失点は素晴らしいと思う。一方、成田は今後の展開を考えたら難しい。得点力のなさは相変わらず^^。去年までは絶対的なエース唐川の存在があったが、今年は安村一人だ。特に得点力がカギとなる夏の予選には厳しいかもしれない。