大波乱の千葉5回戦、選抜出場校の千葉経済・成田がいずれも敗れる

 とうとう有給取ってマリンに5回戦を観戦に行ってしまいました。習志野が敗れたとはいえ、なかなかの好カードが3つあるというのもなかなかないし、台風や体調不良でろくに観戦も行ったのは7月16日のみ。欲求不満も溜まろうというものだ。まあ仕事にも余裕があったので休ませていただいた。結果的にはやはり行ってよかった。いずれのカードも接戦、なかには延長14回の試合もあったぐらい。カードは、千葉経済-千葉敬愛銚子商-市立船橋、成田-東海大浦安の3試合。

千葉経済000100100-2
千葉敬愛00010050*-6

第一試合は千葉経済と千葉敬愛。事前予想では当然ながら秋春の関東覇者である千葉経済が優勝候補最有力だったが、いざ大会が始まると苦戦が続いていた。投手はまずまずだが、攻撃陣がいまひとつ調子が上がってこなかったみたいだ。格下相手でも意外と点を取るのに苦労していたようだし、最も問題だと思っていたのが守備の乱れだ。エラー絡みの失点が多いというのがこのチームでは信じられない。で、実際に試合を見ても攻撃陣につながりがないし、守備も危なっかしい。試合巧者のイメージは残念ながら全くなかった。今日の試合も全く同じで、得点を取るのも単発。そして調子が出ないままのエース丸が終盤打ち込まれ万事休す。チームの調子が一番悪い時期にたまたまあたってしまったのかわからない。でも守備に好不調はないはず。また鍛え直して秋にみたいと思う。逆に勝った千葉敬愛習志野に勝った勢いがあった。特に終盤の5得点なんかは連打連打で迫力があった。あと、きちんとした野球をやっていた。送りバントはことごとく決めていたと思うし、エラーもあったけど守備は堅い印象だった。習志野に勝つまでこれといって意識してこなかったチームだがまとまったいいチームだった。だからといって強いということもないんだが・・・・。まあこの試合でシード校がまた消えたことになった。
それにしても破れたといえ千葉経済の応援はなんとかならないものなのだろうか。テンポが相変わらず悪いし・・・・。ただ得点時に明治の校歌のメロディのまねた奴を止めたのが唯一のいい点か^^

銚子商010000300-4
市船橋00030011*-5
絵に描いたようなシーソーゲーム。逆転に次ぐ逆転で流れも何回も変わるファンには応えらない試合となった。ただ、山崎・岩嵜という二人のエースを抱える市船橋が競り勝った。ただ、市立船橋も継投のタイミングには苦労したみたいで、やや先発山崎を引っ張り過ぎ7回の一時逆転となる3失点につながってしまった。まあ銚子商業は負けてしまったとはいえ、ベンチ入りした1・2年生の数多くいる若いチームなので、秋以降は千葉県内でもかなり有力な位置を占めるのではないかと思う。

海浦安00000000000001-1
成田高校00000000000000-0
延長14回の死闘だった。が、0-0が続く淡白な感じの試合でもあったので正確には死闘とは感じではなかった。成田の先発は好投手唐川。東海大浦安は小島。唐川・川村・安村を擁する成田の投手陣はやはりすごいが攻撃陣がいつも課題だったチーム。予選が始まっても解消してなかったようだ。貧打とまではいかないけれど、今日なんかは完全に唐川を見殺しにした感じだ。まず工夫がない。セーフティバントも特になし。そして送りバントもできない。打てないなら打てないなりに何か工夫してなんとか点を取りにいかない。簡単に打って凡退を繰り返す。でも、いい選手は出てくる。唐川・川村なき後は、安村がエースとなるだろう。そして今大会から5番に抜擢された一年生武藤とすでに新チームの柱はある。秋に向けてどういう新チームでベールを脱ぐか楽しみにしたい。唐川が一年秋から試合を見続けてきただけに、夏の甲子園で彼を見られないのは本当に残念だ。2005年の秋の関東覇者となった時は成田には大いに期待したものだったのもずいぶん前のことのように思える。なんか一つの時代が終わった感じもある。
応援という意味では、やっと成田のブラバンの音を収録できた。去年はそうそうに予選初戦で敗退していたのが成田の応援歌を収録できなかった。この試合での収穫はそれくらいで、あとはちょっと寂しかったなあ。まだ負けてほしくなかった、正直ね。