検見川あと一歩で大金星を逃す

 今日は千葉日大一習志野を撃破して勢いに乗る検見川と優勝候補千葉経済大附属との対戦があるということで天台に行ってきました。昨日と全く同じようにガストで腹ごしらえをしっかりしてトイレを済ましてから天台球場に向かう。

市立千葉000001010-2H7E3
学館船橋00302100*-6H13E1

 試合内容は学館船橋の完勝となった。通常であれば、このスコアをみれば凡試合に見えるが、市立千葉の爽やかさで退屈しなかった。むしろ、勝ったチームよりも市立千葉のチーム及び応援のスタンドのほうが印象深かった。雰囲気としては甲子園での安房みたいな感じで、全力疾走はもちろん守備でチェンジになったら控え選手全員が守備から帰った選手たちを出迎えるが、三塁線ギリギリまでまるで優勝したかのようで微笑ましかった。応援スタンドも一般学生が心から野球部を応援している雰囲気がひしひしと伝わってきた。某私立高校みたいに強制的に全校応援させられているといった感じはまったく見られなかった。最後の最後まで必死な応援をしていたし、ああいった雰囲気の応援はとても好きだ。観客の一人として意外なプレゼントをもらった感じで、予想外に良い思いをするというのも高校野球観戦の醍醐味の1つでもある。

千葉経001000101-3H9E1
検見川100000010-2H5E0

 さて、次は優勝候補千葉経済大付属の登場である。相手は千葉日大一習志野を破った検見川。失礼ながら大会前まで存在すら知らなかった高校であるが、習志野戦で先発した2年生投手鳥井の素晴らしいピッチングをみて、千葉経済戦は楽しみであった。しかし先発は同じく2年生投手中居。左投げの投手だが、左の好打者の多い千葉経済打線対策の意味での起用だったのかもしれない。とりたてて特徴がある感じでもなかったのでどこまで持つのか不安であったが、千葉経済打線がいまひとつ。プレー以前に勝手な判断が目立った。例えばワンスリーから勝手にボールと決めて判定前にバットを投げて一塁に走り出す動作を二球連続でやったり、1死1塁でキャッチャーゴロを勝手にファウルだと決めつけ走らず結果的にダブルプレーになるなど「なんだかなー」といったプレーが多かった。投げている斉藤も同じで勝手にストライクと判断してベンチに走り出してしまうことを何度かやってきた。あれは審判に対する印象も悪いと思う。千葉経済からみれば非常に重苦しい展開だった。点を取れそうで取れない。検見川に追いつかれた8回終了時点ではむしろ千葉経済が負けそうな雰囲気すら漂い始めていたといっていいだろう。特に検見川も8回から鳥井が投げていて平凡なレフトフライを風と守備のまずさで三塁打にしてしまい無死三塁にするも後続を断ちピンチをしのいでいたし、凡退の仕方から見て鳥井から点を取れそうな感じは全くなかった。が、運が千葉経済に味方した。最終回、普通のショートゴロだったが完全なイレギュラーでヒットになり送りバントで二塁に走者がいく。当たりの出ていた重谷と勝負して、一二塁間のタイムリーで勝ち越しそのまま逃げ切った。当たりの出ていた重谷と慎重なピッチングをすべきだったのと、二塁の守備だろうね。当たりはよくなかった。要は飛んだコースが良くてバウンドもしていたので二塁手としては実に嫌な打球だったが、アウトを狙わずに止めることを最優先にして守って欲しかったな。ただ、止められたとしてもバックホームで刺せたかは微妙だったのかもしれませんが。こうしたツキが味方して千葉経済が勝ち進んだわけだが、正直どちらが勝ってもおかしくなかった試合であったことは確か。試合終了後、何気なくスタンド裏から外を眺めていたら、検見川の監督さんが選手たちに挨拶をしていた。とてもいい人っぽい印象。驚いたのはその挨拶を終わるまで千葉経済の松本監督が待っていて、最後に検見川の監督と挨拶をされていたのはびっくりしたな。ひょっとしたら先輩後輩の仲なのかもしれません。
 負けたとはいえ検見川の戦いぶりはあっぱれでした。エース鳥井もまだ2年生、試合終了後悔し涙を見せていたが秋に向けますます発奮していい投手になっていってほしいと思います。秋季大会に向けて検見川も面白い存在になりそうですね。

二松沼南0000-0H2E1
敬愛学園0041-5H6E0
 
 接戦を期待したが予想以上に敬愛学園が優位な試合展開となった。これも途中で帰ってしまったのでスコアはここまでだが、最終的には8回コールドで敬愛学園が勝ち進んだとのこと。敬愛背番号7星野の足の速さにびっくり。詰まったショートゴロを内野安打にしていたのには驚いた。しかも右打席で。次に敬愛学園の試合を見ることがあったら注目したい選手だ。
 ただ、検見川や市立千葉の応援スタンドの盛り上がりの後だと、どうしても両校の応援スタンドは盛り上がりのなさが目立つ。要は一般学生はほとんど皆無で、野球部の控えに吹奏楽部にチアだけの構成では盛り上がらないのも当然か。